頭部領域

試14-40、13-16、13-17、12-48、12-49、12-50、11-6、11-9、10-15、9-33、8-11、8-16、8-17、7-11、7-36、6-3、6-5、5-15

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脳梗塞

参考書籍:臨床画像P34~

DWI

・虚血による細胞外液浮腫を捉えるために撮影する
・出血性脳梗塞では信号となることがある
・超急性期ではDWIでのみ異常高信号が描出されることが多い

FLAIR

・FLAIRで異常が明らかになるのには,遅い症例では発症後24時間程度経過した急性期以降になる
・FLAIRでの高信号は血栓を反映した所見と考えられる
(intra-arterial signもしくはhyperintense MCA sign)

・造影剤を用いた灌流画像を撮影して,DWIの病変範囲を比較することがある

・アルテプラーゼ静注療法
:発症から4.5時間以内に治療可能な虚血性脳血管障害患者に対して行う

脳梗塞発症後のMRI・CT所見の経時的変化

病期 病態 MRI CT
DWI ADC T2WI
発症直後(0~1時間) (閉塞直後:灌流異常) 所見無し 所見無し 所見無し 所見無し
超急性期(1~24時間) 細胞性浮腫 高信号 低下 所見無し early CT sign
急性期(1~7日) 細胞性浮腫+血管性浮腫 高信号 低下 高信号 低吸収
亜急性期(1~3週間) マクロファージ、血管新生 高→PN→低信号 低→PN→上昇 高信号 低→FE
浮腫軽減 高信号 低吸収
慢性期(1ヶ月~) 壊死、吸収→瘢痕化 低信号 上昇 高信号 髄液濃度

early CT sign:基底核輪郭の不明瞭化、皮髄コントラスト低下

PN:pseudonormalization
 ADCが低下から上昇、DWIが高信号から低信号に移行している過程で正常(等信号)レベルを回復する

FE:fogging effect
発症2週間前後で血管性浮腫の後退に伴い、CTにおける低吸収域の濃度上昇による等吸収域化、不明瞭化が生じる

くも膜嚢胞

参考HP①
参考HP②

・DWI:低信号
・T1WI:低信号
・T2WI:高信号

脳膿瘍

参考HP①

・DWI:著明な高信号
・ADC:低信号

・膿瘍の被膜
T1WI:高信号
T2WI:低信号

髄膜炎

参考HP①

・FLAIR
くも膜下腔の高信号

・DWI
脳表に沿う高信号

・Gdによる造影効果
局所性またはびまん性の髄膜異常増強効果が見られる
→DS型:硬膜、硬膜下腔、くも膜に沿った増強効果
PS型:くも膜下腔、軟膜に沿った増強効果

・造影後FLAIR
:「脳表髄膜の増強効果」「脳表静脈は増強効果なし

・造影後T1WI
:「脳表髄膜の増強効果

髄膜腫

参考HP①
参考HP②

・T1WI、T2WIで灰白質とほぼ等信号を示すことが多い

・ダイナミックMRI
急速に強い増強効果が均一に見られ、徐々に低下する
増強効果を有する硬膜の肥厚像がみられる
(dural tail sign)

転移性脳腫瘍

参考文献①

・小さな転移性脳腫瘍の検出の際、倍量投与が有用
※ガドテリオール(プロハンス)のみが転移性脳腫瘍の診断にのみ倍量投与の厚生省認可を受けている

聴神経腫瘍

参考HP①

・T1WI:低〜等信号
・T2WI:高信号
・造影:不均一な増強効果

神経鞘腫(schwannoma)

参考HP①

・造影効果が高い

びまん性星細胞腫

参考HP①
・造影増強効果は乏しい → 血液脳関門が保たれているため

神経膠芽腫

参考HP①

・T1WI:低信号
(亜急性期の出血は高信号)

・T2WI:不均一な高信号
(壊死は高信号、充実部は低信号)
腫瘍血管のflow voidが見えることがある

・DWI:細胞密度が高い部位は異常高信号

・造影:リング状に増強効果あり

クロイツフェルトヤコブ病

参考HP①

・発生部位
:「基底核(被殻、尾状核)
視床
大脳皮質

・画像所見
DWI、FLAIR信号
ADCは時期によって異なる

多発性硬化症(MS:multiple sclerosis)

参考HP①
参考PDF①

・最も頻度の高い中枢神経系の炎症性脱髄性疾患

・T2WI:信号
・DWI:信号
・T1WI:等〜低信号

 頭部領域における拡散制限を示す病態

・細胞性浮腫を示す疾患

:「脳梗塞の急性期・亜急性気」
「静脈性梗塞の一部」「脳炎」
「Creutzfeldt-Jakob病の一部」
「中毒(COなど)」
「代謝など細胞性浮腫全般」
「Wernicke脳症」「Wilson病」「軸索損傷」
「ミトコンドリア脳筋症」
「浸透圧性髄鞘崩壊症」「フェニルケトン尿症」
「薬剤性」「Waller変性」
「低酸素性虚血性脳症」「てんかん焦点(発作後)」

・高い粘稠度 を示す疾患

:「脳出血」「出血性梗塞
脳膿瘍」「類上皮腫」「脈絡叢嚢胞

・高い細胞密度

:「悪性リンパ腫の多く」「小細胞癌転移
髄膜腫」「髄芽腫」「胚種
多発性硬化症の一部

脳出血の性状と脳実質のコントラスト

参考書籍:完全解説P96~
参考HP①
参考文献①

時期  血腫の状態 T1WI T2WI
超急性期

(1~24時間)(~1日)
オキシヘモグロビン

Fe2+/反磁性
軽度低信号  軽度高信号
急性期

(1~7日)(1日~1週)
デオキシヘモグロビン

Fe2+/常磁性 
軽度低信号 低信号
亜急性期

(1~4週) (1日~1ヶ月)
メトヘモグロビン

Fe3+/常磁性
高信号 低信号

高信号
慢性期

(1ヶ月~)
ヘモジデリン

Fe3+/常磁性 
低信号 低信号

下垂体

参考書籍:撮像技術P151
参考HP①

・正常下垂体の後葉はT1WIで信号を示す
脳血流関門がなく、ダイナミック造影では早期から徐々に造影される
・T1WISagの撮像では、周波数エンコード方向をAP方向にして、化学シフトによる下垂体後葉と斜台の脂肪の重なりを避ける工夫が必要
・中枢性尿崩症:T1WIの下垂体後葉の信号が消失する
・ラトケ嚢胞:T1WIで信号、T2WIで信号、造影効果なし
・下垂体腺腫:正常組織よりも遅れて造影効果を示す

・類皮嚢胞腫(dermoid cyst)
参考HP①
DWIで著明な信号を示す
造影検査は微妙

・類表皮のう胞 epidermoid cyst
参考HP①
造影効果なし
DWIにおいてT2 shine throughの影響で信号を示す

その他

・血液脳関門(BBB:blood-brain barrier)
 正常脳実質に存在する
 造影剤はBBBを通過できない
 正常の脳組織は髄膜脈絡叢脳室周囲器官以外は造影剤による増強効果は受けない

・小脳橋角部はThin sliceなどの高分解能画像が有用

・造影検査において、骨転移を判読するために少なくとも横断像には脂肪抑制を負荷する必要がある

・クモ膜下出血の診断にはFLAIR像が有用

・もやもや病は頭蓋内の内頚動脈に閉塞や狭窄がみられる

・椎骨動脈解離:MRAにて広狭不整(Pearl and string sign)を示す

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