基礎分野

基礎分野

関節 / 脊椎

肩関節 試18-2、15-1、15-35、14-44、12-38、11-46、10-29、9-29、8-39、7-16、6-4、5-35、4-3 参考URL①  参考PDF①  参考HP① 参考HP②         参考HP③ ・肩関節腱板の構成 :「肩甲下筋腱」「棘上筋腱」 「棘下筋腱」「小円筋腱」 ・肩甲下筋 起始:肩甲骨の肩甲下窩  停止:上腕骨の小結節 ・棘上筋 起始:棘上窩       停止:上腕骨の大結節 ・棘下筋 起始:棘下窩       停止:上腕骨の大結節 ・小円筋 起始:肩甲骨の後面    停止:上腕骨の大結節 ・最も断裂が生じやすい腱:「棘上筋腱」 ・棘上筋腱の観察: 中間外旋位の脂肪抑制T2WIの斜冠状断面が観察しやすい ・インピンジメント症候群 :上腕骨頭と腱板が鳥口肩峰アーチに衝突することで生じる ・Hill-Sachs病変  上腕骨側の圧迫骨折  骨髄浮腫を示す ・Bankert病変  肩関節脱臼に伴う関節唇の損傷  反復性の肩関節脱臼の原因となる ・SLAP病変  関節唇上部に見られる損傷  投球などの反復ストレスで生じる 肘関節 試18-2、15-1...
基礎物理

高速イメージング / IR法

高速イメージング 試19-14、16-12、15-17、15-18、15-19、13-41、12-19、8-12、5-20、4-39 参考書籍:完全解説P201,P203~、P212~、撮像技術P100 1.パラレルイメージング 概要 ・k空間を間引いて信号を取得 ・複数コイルの空間的な感度差を利用してk空間座標を埋める ・位相方向の画像展開を行う ・複数のコイルを間引く方向と平行に配置する ・g因子はコイル感度分布に依存する SENSE法(sensitive encoding) ・k空間の外での画像上でのデータ操作(折り返しを戻す)によるParallel imaging ・折り返しアーチファクトのある画像を再構成し、コイル感度分布の情報から折り返しを展開する ・過程 ①事前にコイル感度分布を収集 ②k空間の位相エンコードラインを間引いて信号取得 ③フーリエ変換にて各コイルの折り返し画像が再構成される ④各コイル感度分布の情報から折り返しを展開する ・SENSE法のメリット ①時間分解能が向上 ②撮像範囲の拡大 ③モーションアーチファクトの低減 ④EPIによる歪みの低減 ⑤sshT2W...
基礎分野

GRE法

1.GRE法の特徴 試19-11、16-15、12-10、11-5、10-23、9-9、9-26、8-26、8-3、6-9、5-14 参考:完全解説P257.P323~326~、撮像技術P91、259、264、260 参考PDF ・180°パルスを使用しない  →TRの短縮により短時間撮像が可能  →SNR低下のためフリップ角を小さくして補償する  →磁化率の影響を鋭敏に受ける  →T2緩和と磁場の不均一の影響を合わせたT2*減衰となる ・コントラストはFAにより変化する  T1WIを撮像する際は,FA(flip angle)を90°よりも小さくする  T2*WIを撮像する際は30°以下の小さいFAを用いる ・造影検査では、TEはin phaseもしくは脂肪抑制を併用する ・信号強度はピクセルサイズの影響を受ける ・静磁場強度が高くなる程、opposed phaseとin-phaseの間隔は小さくなる ・3個のαパルスを異なった間隔で印加すると3個のFIDと5個のエコーが形成される ・TRを短縮するとSSFPになる ・Ernst angle:信号強度が最大となるフリップ角  Cosα ...
基礎分野

循環器系

心臓 試17-32、12-37 参考HP① 血管走行 試18-5、18-31、15-4、14-46、14-49、13-8、11-34、11-37、9-21、8-28、7-28、5-36 参考HP① 参考HP② 参考HP③  参考HP④ 参考HP⑤ ・Willis脳底動脈輪の構成血管 :「前大脳動脈」「前交通動脈」「中大脳動脈」「後大脳動脈」「後交通動脈」 ・眼動脈は内頸動脈から分岐 ・右総頚動脈は腕頭動脈から分岐 ・外頸動脈は総頸動脈から分岐 ・右椎骨動脈は右鎖骨下動脈から分岐 ・左椎骨動脈は左鎖骨下動脈から分岐 ・後下小脳動脈(PICA)は椎骨動脈から分岐 ・前脈絡叢動脈は内頸動脈から分岐 ・前脊髄動脈は椎骨動脈から分岐 主として脊髄の前2/3部に分布 ・外側レンズ核線条体動脈(LSA)は穿通枝である 穿通枝:脳内主幹動脈から分岐した細い動脈 ・肺静脈は左心房に還流する ・冠状静脈洞は右心房に開く ・下副腎動脈は腎動脈から分岐 ・右腎動脈は左腎動脈に比べてやや長い ・肝門部では,腹側から背側に向かって肝・肝動脈・門脈の順に並ぶ ・上腸間膜動脈は膵臓の背側を通り,十二指腸水平部の前面を...
基礎分野

MR血管撮像

MRA:bright blood MRA 試19-20、18-16、18-29、17-11、17-17、17-22、16-17、16-36、15-26、14-49、13-36、13-49、11-3、9-10、6-12、5-4、5-11、5-29 参考書籍  完全解説P595,581   撮像技術P117,122,219,230,249,307 参考PDF①  参考PDF② 参考PDF③  参考PDF④ タイムオブフライト法(TOF:time of flight) ○概要 ・GRE法を用いて流入(インフロー)効果を利用 ・TRごとにαパルスを与えると、新しくその部分に入る血液は、縦磁化はずっと回復した状態と同じとみなせ、これを短いTRにて画像にすると血管だけを強調できる ・血管以外のT1値の短い物質ほど高信号 ・得られた画像は,MIP処理され三次元的に観察される ・流入効果を高めるため、目的の血管に垂直な断面にする ・脳血流の低下が予想される場合、TRの延長で血管の描出能が向上する ・エコー時間を短縮すると位相分散を少なくし、乱流の影響が減少する  →血管内腔の高信号が得られる ○撮像法...
基礎分野

内分泌系 / 腎臓

内分泌腺とホルモンの主な作用 内分泌腺 ホルモン 主な作用 脳下垂体 前葉 ★成長ホルモン(STH、GH) ・成長促進(蛋白質合成促進、骨・筋肉・内臓の成長) ・脂肪細胞分解 ・血糖値上昇 ・睡眠中に多く分泌  ・欠乏→「小人症」「シモンス病」 ・過剰→「末端肥大症」「巨人症」 乳腺刺激ホルモン (PRL:プロラクチン) ・乳腺発達促進 ・乳汁分泌促進 ・排卵抑制 ・黄体活動の抑制 中間葉 メラニン色素刺激ホルモン(MSH) ・メラニン形成を促進して皮膚を黒くする 後葉 ★オキシトシン (OT:子宮収縮ホルモン) ・乳腺取巻く近上皮細胞を収縮させ乳汁を放出 ★バソプレッシン(VP)        (ADH) ・腎臓に働き水の再吸収を促す(抗利尿作用) ・血管を収縮させ血圧を上昇させる ・欠乏→「尿崩症」 間脳 視床下部 ・成長ホルモン抑制ホルモン(ソマトスタチン) ・プロラクチン放出ホルモン(PRH) ・プロラクチン抑制ホルモン(ドーパミン) ・脳下垂体前葉からのホルモン放出を  促進あるいは抑制する ・TRHはプロラクチン放出作用をもつ  松果体 メラトニン ・黒色色素胞を収縮させる...
基礎分野

拡散強調像(DWI) / 拡散テンソル画像(DTI)

拡散強調像(DWI) 試19-12、18-10、18-20、17-8、17-12,17-13,17-22,17-28,17-38,16-34、15-28、14-2、14-21、12-15、11-10、9-8、9-15、7-13、4-4、2-13、1-13 参考書籍:完全解説P268~ 、 撮像技術P125~ 参考PDF①  参考PDF②  参考PDF③ 参考PDF④  参考PDF⑤  参考PDF⑥ 参考PDF⑦  参考PDF⑧  参考HP①  概要 ・水分子の拡散の大きさとその方向を知ることができる ・分子運動が少ない程、高信号(腫瘍内容など) ・同時に3方向に拡散運動検出傾斜磁場(MPG:motion probing gradient)を付加することで  拡散の異方性をなくすことができる ・水分子拡散の確率密度分布は生体内で正規分布しない ・EPI法はスピンエコー法に比べバンド幅が広い → ケミカルシフトアーチファクトの影響が小さい ・EPI法によるDWIでは縦緩和の影響を排除するためにTRを長く設定する ・DWIBS:全身の拡散強調背景抑制法 ・IVIM(intra voxel i...
基礎分野

肝臓 (生理解剖)

試19-38、17-31、15-3 参考HP①  参考HP② 参考書籍①:病気が見える 消化器 図 EOB-MRI 肝細胞相像 解剖 ・重量:成人で1~1.5kg ・肝臓に流入する血管:肝動脈と門脈 ・肝臓から流出する血管:肝静脈→下大静脈に注ぐ ・肝臓の組織は肝小葉と言う構造単位が集まってできている  肝臓を小葉に分ける部分をグリソン鞘という  グリソン鞘内部をを小葉間静脈(肝門脈の枝)、小葉間動脈、小葉間胆管が走っている ・肝右葉と肝左葉の境界  機能的区分    →カントリー(Cantlie)線    →胆嚢底と肝背面の下大静脈を結ぶ線  解剖学的区分    →肝鎌状靭帯により区分される ・クイノー(Couinud)の肝区域分類  門脈の分枝をもとにS1~S8に分類される 図 肝臓上部の区分け 参考HPより引用 図 肝臓上部の区分け 参考HPより引用 ・肝細胞の働き  タンパク質の合成と貯蔵  炭水化物の変換  コレステロール、胆汁酸、リン脂質の合成  内生および外生物質の解毒、変性、排出  胆汁の生成・分泌を促進する ・クッパー細胞  物質の貪食取り込みを行う免疫機能を有する
基礎分野

MR灌流強調画像(perfusion weighted imaging:PWI)

概要 試18-26、17-14、17-39、16-35、16-37、15-30、14-23、13-23、10-16、8-5、7-5、6-5 参考書籍: 完全解説P624~P639~P645 MRI評価と解析 参考PDF①  参考PDF②  参考PDF③ 参考PDF④  参考PDF⑤  参考PDF⑥ 参考PDF⑦ 参考HP①    参考HP②    参考HP③  参考HP④  ・脳血流量(CBF)、脳血液量(cBV)、平均通過時間(MTT)が得られる ・関心領域内の微小循環による信号強度変化を経時的に画像化する ・灌流(perfusion)  組織の毛細血管における血流動態   単位時間あたりに入れ替わる血液量で表される(ml/min/100g) 撮像法 1.DSC-PWI (dynamic susceptibility contrast PWI) ○手法 ・Gd造影剤を血管内急速注入後のT2*WI(通常はEPI法)を  連続撮像する  造影剤の磁化率効果により血管内外の信号強度差が生じる  そのT2短縮効果による信号上昇を継時的に観察する  組織の信号強度低下を捉えた曲線から、組織の血...
基礎分野

SWI(susceptibility weighted image:磁化率強調像)

試19-18、18-9、17-17、17-38、15-2、15-13、13-23、13-45 参考書籍:完全解説P295~ 参考PDF① 概要・臨床 ・2DGRE法によるT2*WIに位相情報を加えて組織の磁化率の差異をより鋭敏に強調した3DGRE法で撮像される ・脳静脈血(デオキシヘモグロビン)、出血(ヘモジデリン、メトへモグロビン)、鉄沈着(フェリチン)、石灰化(カルシウム)等を低信号として高精細に描出する →これらの常磁性物質は生体内で局所磁場を増強させ、磁化の差異をもたらす ・脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脳静脈奇形、脳腫瘍等の診断に有用 ・微量な鉄沈着や酸素飽和度(デオキシヘモグロビン量)の違いを描出できる ・磁化率効果の高い静脈構造を強調し、髄質静脈や深部静脈系が明瞭に描出される ・静脈は位相変化が少ないため低信号に描出される ・Gd系造影剤を用いると細い静脈が見えやすくなる ・高濃度酸素を投与していると静脈を過小評価することがある ・位相コントラスト画像はQp/Qs(肺循環体循環血流比)を測定できる ・SWIでは動脈系は描出されない →3軸に流速補正を行うことで、磁化率による位...
基礎分野

腹部領域 / その他

上腹部 試13-10、7-7 参考HP① ・副脾は膵内にも存在する ・副腎は皮質と髄質に分かれている ・肝門とは左葉内側区(S4)と尾状葉(S1)の間隙である ・胆汁は肝臓で生成される ・後腹膜臓器 後腹壁の壁側腹膜より後方に位置する臓器 腹膜により後腹壁に固定されている この部位の臓器に炎症が起こると腰背部痛が起こりやすいという特徴がある 「腎臓」「十二指腸」「副腎」「腹大動脈」「膵臓」「下大静脈」「尿管」「胸管」 ・腹腔内臓器 腹膜で覆われていない 腸間膜をもっている 「脾臓」「胃」「小腸(空腸、回腸)」「虫垂」「横行結腸」「S状結腸」「卵巣」「卵管」 ・微妙な立ち位置の臓器 間膜は持っていないが、奨膜に大半を覆われていている 「上行・下行結腸」「直腸」「盲腸」「肝臓」 筋サルコイドーシス 試14-44 参考PDF① ・Dark star sign  T2WI:丸い結節(高信号)の内部に星型(低信号)を呈する ・Three stripes sign  T2WI:中心の低信号の層が2つの高信号の層に挟まれる三層構造を呈する 図 T2WI Cor 名称に関する問題 試14-47 ・腎筋...
基礎物理

第15回-問題7

第15回の問題7の正答がわかりません みなさんの意見を聞かせていただけるとありがたいです よろしくお願いします 問題文 電磁誘導の微分方程式を以下に示す.Vに関する正しい記述はどれか.3つ選べ. Vは誘導起電力,Aは比例定数,Mは磁化,tは時間,𝜔0はラーモア周波数とする. 1. 𝑴に比例する. 2. 𝜔0に比例する. 3. z軸成分は1である. 4. x軸成分は正弦波である. 5. y軸成分は正弦波である. 回答 解説サイトや掲示板を確認したところ、選択肢134もしくは14と意見があります。 解なしではとの疑いも出ている問題です。 考察 参考書籍:完全解説第2版P65~69 根拠はないですが、個人的には145だと思っています。 選択肢1は参考書籍内に記載があるので正しいです。 選択肢2、3,4,5はわかりません。
基礎分野

第15回-問題12

第15回の問題12の正答がわかりません みなさんの意見を聞かせていただけるとありがたいです よろしくお願いします 問題文 脂肪抑制法に関する正しい記述はどれか.2つ選べ. 1. 拡散強調画像には必要不可欠である. 2. モーションアーチファクト低減に寄与する. 3. Dixon 法の opposed phase 画像は脂肪組織が低信号になる. 4. CHESS(chemical shift selective)法は低磁場装置に不向きである. 5. STIR(short TI inversion recovery)法は脂肪の信号を選択的に抑制する. 回答 解説サイトや掲示板を確認したところ、選択肢14もしくは24で意見が分かれています 考察 1. 拡散強調画像には必要不可欠である. 脂肪によるケミカルシフトアーチファクトの対策として,脂肪抑制法の併用が必須だと考えますが必要不可欠なのかはわかりません。 2. モーションアーチファクト低減に寄与する. 撮像技術改定2版P148~156 動きのアーチファクトのなかでも、周期的な動きによるアーチファクト(ゴースト)に関して次の記載があった。 「...
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