基礎分野

基礎分野

死後画像診断(オートプシー・イメージングAutopsy imaging; Ai)

試19-6 参考PDF①   参考PDF②   参考PDF③ 参考PDF④   参考PDF⑤ 〇温度が画像に与える影響 死後MRIは体温によって信号強度やコントラストが変化し、 臨床画像では見慣れないコントラストを呈する場合がある ・FLAIRの水信号抑制不良 ・T2WIの脂肪信号の抑制 ・常磁性体の信号変化:大脳基底核、肝臓などの臓器にはフェリチン、マンガンなどの常磁性体の蓄積が多い。死後画像ではそれらの部位の信号変化が特に目立つ 〇温度依存パラメータ ・熱平衡磁化M0 ・縦緩和時間T1 ・横緩和時間T2 ・拡散係数 ・化学シフト ・共鳴周波数 ・ADC値:生体と比較すると死体のADC値は、1/2~1/4程度まで減少する
基礎分野

GRASE法

試:19-8 参考:臨床画像 4月増刊号(Vol.35 2019) P170    これで完璧 MRI P117 ・呼吸停止下での3D-MRCP撮像に用いられる  →15~18秒程度の高速撮像  →きわめて強いT2コントラスト画像 ・FSE法との比較  SARが低い→180°パルスが大幅に減らせるため  磁化率効果に鋭敏  MTC効果、Jカップリングが抑制される  MRCP撮像において濃縮胆汁の描出が良好  →短いTEのため、T2減衰による信号低下の影響を抑えられる ・Gd造影剤投与後の撮像では、造影効果により、背景信号や静脈の信号が高くなるため観察が困難となる
基礎分野

膝関節

試:19-30 図 ひだり膝 T2WI Ax ①    内側膝蓋支帯 ②    外側膝蓋支帯 ③    内側側副靭帯 ④    外側側副靭帯 図の引用:Case courtesy of Mohd Radhwan Bin Abidin, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 147131</a>
基礎医学・解剖

頸部

試:19-31 参考:   図 T1WI Ax ①    咬筋     ②    内側翼状筋 ③    耳下腺    ④    下頭斜筋 ⑤    大後頭直筋  ⑥    頭半棘筋 ⑦    頭板状筋   ⑧    胸鎖乳突筋 図の引用: Case courtesy of Piotr Gołofit, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 43422</a> Case courtesy of Piotr Gołofit, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 43422</a>
基礎分野

エコープラナー法 (Echo-Planar Imaging:EPI)

試:19-16、18-21 参考HP①  参考PDF① ・位相方向への位相誤差が蓄積しやすい ・ブラーリングによるぼけが画像に現れる ・ケミカルシフトアーチファクトは位相方向に現れる ・Nハーフゴーストは位相方向に現れる ・T2フィルタリング効果を生じる ・Functional MRIに利用される
基礎分野

磁場均一性

試:18-6 参考HP①  参考HP② ・静磁場強度の空間的な均一の程度 ・DSV (diameter spherical volume)で表される →この値が小さいほど磁場均一性が高い →中心点と半径(cm)の球体表面上の磁場強度の誤差をppmで示す 例) 0.3ppm/60cmDSVの3.0Tマグネット →磁場中心から半径30cmの領域内での磁場強度差が0.0009mT以内である
基礎分野

頭部

頭部 試18-30、18-35、18-39、17-5、17-30、16-6、16-38、15-2、15-33、13-8、12-40、10-32、6-39、5-24、5-39 参考HP①   図 T2WI Ax 図 T2WI Cor   図 T2WI Sag ">Radiopaedia.org</a>より引用 図 Sag 図 Sag 図 Ax ・黒質  メラニン色素を持つ  赤核の側方に存在する ・血液脳関門は脳室周囲器官(松果体、脳下垂体、最後野など)には存在しない ・レンズ核の構成 :被殻と淡蒼球 ・錐体路 随意運動を支配する神経の主要経路 経路↓ 「中心前回」→「内包後脚」→「中脳の大脳脚」→「錐体交叉」→「脊髄」 ・中枢神経系の構成 :「脳」「脊髄」 ・脳幹の構成 :「中脳」「橋」「延髄」 ・脳神経核 :中脳(動眼、滑車)、橋(三叉,外転,顔面,内耳)、延髄(舌咽,迷走,副,舌下) ・モンロー孔 :側脳質と第3脳室の間にある ・内耳道内部の神経束を構成するもの :「顔面神経」「蝸牛神経」「上前庭神経」 ・内耳では、前庭と三半規管が平衡感覚、蝸牛が聴力を分担している ・基底核や視床...
基礎分野

基礎用語

試18-12、17-17、16-16、16-46、15-8、14-1、14-2、13-1、13-3、12-2、10-9、9-9、9-19、8-1、7-1、7-3、7-4、7-9、7-15、6-15、6-16、5-2、5-6、5-9、1-31 参考書籍 :完全解説P60、P93、P106、P140、P343、P525  集中講習P86 T1緩和 ・スピン-格子緩和とも呼ばれる ・T1(スピン-格子緩和時間)   縦磁化が初期磁化の63.2%になる時間 ・T1値は磁場強度、TRの値が高くなるほど大きな値になる(正比例はしない) ・分子の運動周波数が共鳴周波数に最も近い場合に最短のT1値になる ・スピン系のエネルギーはT1緩和によって変化する ・T1値≧T2値≧T2*値(純水のみ同じ) ・脂肪のT1値<水のT1値 ・縦緩和速度 ≦ 横緩和速度 T2緩和 ・スピン-スピン緩和とも呼ばれる ・T2緩和の原因   双極子-双極子相互作用による局所磁場揺動 ・T2(スピン-スピン緩和時間)   横磁化が初期磁化の36.8%になる時間 ・T2値   分子の運動周波数が大きいほど長くなる   揺動のゆる...
基礎分野

核磁気共鳴 / 3T装置

核磁気共鳴 試17-6、15-6、11-1、10-4、9-4、5-6、2-11、1-11 参考書籍:完全解説P343、P95、P96、P85 概要 ・陽子、中性子がともに同じかつ偶数であればすべてのスピンが対をつくるため磁性はもたない ・核磁気共鳴現象を示す核種の例(過去出題分) 核種 スピン量子数 核種 スピン量子数 1H 1/2 25Mg 5/2 2H 1 27Al 5/2 13C 1/2 31P 1/2 14N 1 39K 3/2 15N 1/2 41K 3/2 19F 1/2 43Ca 7/2 23Na 3/2 129Xe 1/2 上記以外は完全解説P17表1-1-1を参照 ・横緩和時間は共鳴周波数幅が広いほど短縮する ・常磁性物質が持つ不対電子の磁気モーメントはプロトンの磁気モーメントの658倍 ・双極子間相互作用(DDI:dipole-dipole interaction) 緩和の基本メカニズム 水素原子核pが水素原子核qに及ぼすDDIの強さ DDI ∝ μ2/r6 μ:磁気モーメント r:2つの原子間距離 ラーモアの式 試18-7、14-1、9-19、5-5 ・歳差運動の...
基礎分野

撮像条件

フリップ角 試8-1 参考書籍:完全解説P63 フリップ角θ = γ・B1・t γ:磁気回転比 B1:RFパルス強度 γ・B1:RFパルスによる歳差運動の周波数 t:RFパルスの照射時間 FOV 試16-13、7-14、7-30、9-9、5-9 参考PDF FOV=BW/(γ×G) BW:受信バンド幅 γ:磁気回転比 G:傾斜磁場強度 スライス厚 試18-8、16-11、14-11、1-2、2-2 参考書籍:完全解説P492~ スライス厚Δz=BW/(γ×Gz ) BW:送信バンド幅 γ:磁気回転比 Gz:スライス選択傾斜磁場強度 送信バンド幅BWの励起RFパルスを照射すると、 設定したBWの範囲内のプロトンが励起され共鳴する 傾斜磁場(空間磁場勾配) 試19-46、16-11、16-46、14-8、14-9、14-11、14-32、14-33、13-33、12-33、12-34、9-22、7-23 参考書籍:完全解説P157,165,169,P474~489~ ・磁場勾配により位相差を生じる ・位相エンコードステップの最大勾配磁場の強度は  位相差が±πを超えないように設定する ・傾...
基礎分野

k空間と画像構成/ 磁性

試18-12、18-13、17-16、16-12、16-10、15-11、14-10、10-3、5-3、4-10 参考書籍 :完全解説P175、P182,P190、P192,P196  撮像技術P28、77 k空間と実空間 ・k空間は画像を構成する様々な空間周波数をもつ正余弦波のフーリエ係数を表す ・エルミート対称(複素共役対称の性質)がある ・k空間の座標軸は波数である ・実信号は偶関数、虚信号は奇関数である ・実空間とk空間は互いにフーリエ変換の関係にある ・磁場勾配による位相変化は磁場勾配の強さに依存する ・実空間のFOVが大きさとk空間の空間周波数成分の細かさ(Δk)は反比例する ・k空間の大きさ(波数範囲)LOKと実空間のボクセルサイズは反比例する ・k 空間の中央に充填するエコーのTEを実効TEと呼ぶ k空間の充填 SE法、FSE法、GRE法 EPI法 ・撮像時間が最速 長方形マトリクス ・位相エンコード間隔は等しい ・位相エンコード数が少ない ・マトリクスサイズは増大(空間分解能は低下) ・撮像時間は短縮 ・SNRは上昇 SENSEシーケンス ・位相エンコードを間引いてい...
基礎分野

画質への影響

表面効果 試5-40、8-36 参考書籍:完全解説P352 ・石灰巣に高分子が捕捉されて、動きが制限されてT1が短縮し、T1WIで高信号を示す現象 ・石灰化の表面積が大きいほどT1短縮効果が大きい 例)T1WIやPDWIで膝関節半月板の断裂面が高信号になる ※「石灰巣」を「粘調な蛋白質溶液」に置き換えると「高分子水和効果」という MT効果 試18-11、18-28、16-16、14-1 参考書籍:完全解説P341、撮像技術P255 ・自由水の信号が受けた変化を通して高分子や高分子に結合した水の1Hを、間接的に観察する ・MTパルスの使用により生じる ・TOF-MRAによる抹消血管の描出能は向上する ・Gd 造影剤の造影効果を向上させる ・磁化移動のこと ・適当なオフセット周波数のRFパルスを照射したとき、飽和した水素原子核の磁化が、ゆるく結合する水分子中の水素原子核のスピン系に移動すること ・コントラストの低下につながる ・観察法としてオンレゾナンス法とオフレゾナンス法がある ・On-resonance法でのMTパルスは横緩和時間の差を利用して結合水の磁化を飽和させる ・高速SE法はS...
基礎分野

SE法 / SSFSE法

SE法 試18-18、14-17、11-13、10-20、8-14、6-14、5-18 参考PDF 概要 ・磁場の不均一に強い ・SE法で撮像する画像の種類 → 「T2WI」「FLAIR」「プロトン密度強調画像」「T1WI」 ・180°パルスは縦磁化成分と横磁化成分を反転させる ・CPMG法を用いたSE法 → 180°パルスが不正確でも偶数番エコーは正確なT2減衰を示す → 一度に多数のTEの異なったスピンエコー信号が得られる ・SE法の信号強度SI SI∝ρ×(1-exp(-TR/T1))×exp(-TE/T2)  (ただしTR≫TEの場合) ρ:プロトン密度 T1:縦緩和時間 T2:横緩和時間 TR:繰り返し時間 TE:エコー時間 シーケンスチャート TEはチャート内のTの2倍の時間 180°パルスのみを取り除くとGRE法になる 流速補正用勾配が付加されている AとBの面積は等しい 3D高速SE法 試18-18、8-14、6-14 ・再収束パルス角を小さくする →SARは低下 SNRは低下 画像コントラストは低下 ・再収束パルスを非選択的パルスに変更した場合、最短エコー間隔が短くな...
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