Synthetic MRI
試15-13、14-22
○概要
・撮像後に任意のコントラストの画像を計算によって生成する技術
・複数の信号パターンを同時に収集する
・後処理で画像コントラストを作成する
・T1値、T2値、プロトン密度(PD)に基づいてT1WI、T2WI、FLAIRや脂肪抑制画像のように特定の組織の信号値が抑制された画像など任意のコントラスト強調像を作成する
・画像の信号値の理論式を用いたシミュレーションやカーブフィッティングによって、組織定量値が導出される
・GE社の技術でいうところのMAGIC
MRF(Magnetic resonance fingerprinting)
試15-13、14-22
参考HP① 参考HP② 参考HP③
参考PDF① 参考PDF②
○概要
・撮像パラメータを撮像毎にランダムに設定する
→TRごとに異なるFAを設定する
・撮像後に任意のコントラストの画像を計算によって生成する技術
・最適化されたシーケンスにより得られる信号パターンから特定の組織の定量値を抽出する
・データベースとの比較及び推定によるシミュレーションによって、組織定量値が導出される
CEST MRI(Chemical exchange saturation transfer)
試17-8、17-38、15-13、15-32、14-22
参考書籍:完全解説P347~
○概要
・化学交換飽和移動であるCEST効果を利用した技術
・水素イオン指数(pH)の変化を捉えることができる
・CEST効果を表す指標としてMTRasym値がある
・CESTによるpHマッピング法の種類
①APTイメージング:可動性蛋白やペプチドに含まれるアミドプロトンを検出している
②Iopamidol CEST:X線検査に用いられるヨード系造影剤イオパミドールを用いる
③PARACEST:常磁性体金属を用いる
・静磁場B0の不均一は画像に大きく影響する
・プロトンの交換速度はpH、温度等に影響される
QSM(Quantitative susceptibility mapping)
試19-10、17-38、14-22
○概要
・MRIの位相画像から局所の磁化率を算出しマップ化する手法
・磁化率変化を定量解析した画像
〇撮像法
・3D-GREを使用
・強度画像と位相画像をマルチエコーで撮像する
〇解析法
・3D-GREの実画像と虚画像から強度画像と位相画像を再構成する
位相画像から位相折り返しを除去した全体磁場マップを作成する
そこから背景磁場を除去した局所磁場マップを取得する
これに対して双極子磁場を推定し、磁化率マップ(QSM)を取得する
〇QSM画像の特徴
・磁化率の大きい常磁性体は白く描出される
・磁化率の小さい反磁性体は黒く描出される
・常磁性体
組織鉄のフェリチン
出血のヘモジデリン
出血・静脈のデオキシヘモグロビン
・反磁性体
石灰化
皮髄コントラストを形成する一因となるミエリン
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