試17-3、12-46、12-49、9-14、5-16、5-12、2-15,1-15
概要
膵臓
○T1FSWI
・膵臓の輪郭を明瞭に描出できる
・脂肪を含むため低信号を示す
○T1WI
・内包する高蛋白により、腹部で最も信号の高い臓器
○濃縮胆汁の場合はTEを短縮すると描出能が向上する
○肝動脈が障害陰影となる場合がある
○Oddi括約筋の影響により描出能が変化する
○エコースペースの短縮は蠕動運動によるアーチファクト抑制効果有り
臨床
1.膵癌
・T1WI:膵実質に比べて低信号
・脂肪抑制T1WI:低信号
・動脈相で周囲の膵実質より弱く造影され、2相目、3相目で徐々に濃染していく
・腫瘤形成性膵炎と膵臓癌の鑑別:内部の均一性、造影効果など
2.膵充実性偽乳頭状腫瘍(solid-pseudopapillary tumor、solid and cystic tumor)
参考HP
・出血成分はT1WI:高信号、T2WI:低~高信号
・充実部はT1WI:低信号、T2WI:高信号
・被膜はT2WI:低信号
3.副腎腺腫瘍
・腫瘍内の脂肪組織を検出するためにGRE法によるin phase/opposed phaseのdual echo T1WIを撮像する
・転移性悪性腫瘍の鑑別にin phaseとopposed phaseのT1WIを用いる
・opposed phaseにて信号低下が見られたら脂肪を含むため副腎腺腫瘍と診断する
4.IPMN(Intraductal papillary mucinous tumor)
・しょう液性嚢胞はDWIにて低信号を示す
5.IPNB(Intraductal papillary neoplasm of bile duct)
胆管内乳頭状腫瘍
肝臓まで含めて撮像する
6.膵島細胞腫瘍
・T2WI:高信号
・動脈相において膵実質より増強効果は強い
7.粘液性嚢胞腺腫
・T1WI:嚢胞液が高信号を示すことがある
8.急性膵炎
・T1FSWI:低信号
・T2FSWI:高信号
9.胆道気腫(Pneumobilia)
・横断像の撮像が有用
10.Rokitansky-Aschoff sinuses(ロキタンスキー・アショフ洞)
・良性病変
・胆嚢において上皮が粘膜固有層や筋層にまで落ち込んでできたくぼみ
・菌の温床になるため胆嚢炎の母地となる
・RASが認められた場合、腺筋症の疑いが強い
コメント