安全な撮像環境

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検査環境

試15-50、14-33、12-35、11-47、8-21、8-33、7-32、7-23、6-23、6-33、5-23、2-20、1-20
・MR 検査室には電波シールドをおこなう
・吸引力は静磁場の力によって起こり、ガントリー開口部が最も強い
・トルク(単位:N・m)の働く方向は限られている
・アクティブシールドタイプの超電導マグネットは漏洩磁場勾配がである
・RF 送信コイル内に使用しないコイルがあってもコネクタは接続しておく

・高周波磁場によるやけどの危険因子
送信コイル内に導電性の物質が存在
湿った衣服の着用
人体の一部に導電性ループの形成
人体を送信コイル表面に接触させるような配置
ケーブルがループを形成
RF受信コイルのケーブル接続部や絶縁被覆の損傷

・人体の中心部よりも体表のほうが加熱されやすい
・内股火傷を防止するには両方の太ももを接触させないようにパッドなどをはさむ
・保温下着による発熱は発汗が主たる原因である
・なるべく体の露出を減らす
・MR 検査施行中の患者は腕を組んではならないのはファラデーの法則が関係する
・MRI検査室内で作業するメンバーを限定する
・1年に1回全職員を対象にMRI検査の安全性に関する教育訓練を実施する
・ハインリッヒの法則では1例の重大事例があると300例のヒヤリハットがあると言われている

・超電導磁石を使用する MR 検査室に必要なもの
:「緊急排気装置
酸素モニター
換気装置

・野外のヘリウムガス排気口の付近では、通行人などが近づかないように警告表示板を設置する
・施設外の自動車や電車などの走行によりMRI装置にも影響が生じることがある

立入制限区域

試12-31、6-33、2-20、1-20
・装置に恒常的に取り付けられたカバーの外側に0.5mTを超える漏えい磁場を発生するMR装置は、MR装置の周囲に立入制限区域を定め、恒常的に設ける必要がある
・立入制限区域外の漏えい磁場強度は0.5mT(5ガウス)を超えてはならない
・立入制限区域のすべての入り口に適切な標識を設けなければならない
・立入制限区域の入口には、安全標識を掲示する
・立入制限区域内側では、固定されていない強磁性体が磁石にひきつけられ、患者に外部損傷を負わせる危険性がある

施設の倫理委員会等の承諾が必要な行為

試8-40、9-39

・倫理委員会等の承認が必要な場合

1.人(患者やボランティア)を研究対象としたもの

2.臨床画像を使用するもの(画像の付加情報を匿名化した場合も含む)

3.臨床画像を使用する観察実験
ROC法、一対比較法、ランク分け等を使って、人が臨床画像を観察して評価する場合など
ROC解析等では観察者の読影能力が測定されることになり、この結果が観察者の不利益にならないことを担保しなければならない

4.アンケート調査
アンケート対象者が特定される場合や研究者とアンケート回答者間に上下関係等がある場合(先生が生徒にアンケートを行う等)

5.動物を使って実験を行う場合

・倫理承認が不要な場合

1.ファントム等を使用した物理的な測定のみの場合
2.臨床画像を使用しない場合
3.ファントム画像を使用する観察実験
ただし、観察結果から観察者が同定されず、かつ、観察者へ研究内容を説明し承諾を得た旨を示す研究参加承諾書を取得する
同意を得た後でもデータの使用に関して否定できることを明示する

撮像の判断

ZISZ4951(体内深部温度)
試12-30
・環境温度が25℃を超過する場合の撮像はNG
・確実な医療管理を行ったうえでの第一次水準管理操作モードでの撮像はOK
・体内深部温度が39.0℃を超えている患者の第一次水準管理操作モードでの撮像はNG
・妊娠している患者の全身用RFコイルによる第一次水準管理操作モードでの撮像はNG
妊娠している母親への全身SAR が最小となる通常操作モードを使用して、胎児への局所的加温を最小にする

・国家規制に従って承認された人体に関わる調査研究プロトコルの医療責任者の許可がある場合の第二次水準管理操作モードでの撮像はOK

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