技術分野

撮影・読影技術

頸部 / 膝関節 / 足関節

頸部試13-47概要・Motion artifactを軽減するため、受信バンド幅を広く設定する・Metal artifactを軽減するため、T1WIをSE法からFSE法に設定する・腕神経叢を評価するため、DWIの脂肪抑制法は局所磁場均一性の高いSTIR法を選択する・T2WIでCSFのflow void artifactが問題となる場合は、GRE法のT2*WIを選択するSE系のシーケンスでは、CSFの流れの速い頸胸髄の撮像で、CSFと直交するAx面にて本来なら高信号のCSFが無信号を示す(flow void)・検査依頼内容が脊椎転移性腫瘍の検索目的であった場合、T1WIから撮像する頸動脈のblack blood imaging試13-49、11-48、10-43参考書籍:完全解説P603~参考PDF①・呼吸性アーチファクトを軽減するため脂肪抑制を付加して撮像する・不安定プラークの性状評価には脂肪抑制パルスの付加が有用・2次元データ収集FSE法で撮像する場合は心電同期もしくは脈波同期が必須・3次元データ収集再収束フリップアングル法で撮像する場合、血管走行に対して平行に撮像断面を設定する・可...
アーチファクト

化学シフト(ケミカルシフト)アーチファクト

試20-6、20-17、19-16、19-17、19-27、18-19、18-21,17-19、16-2、16-21、16-25、15-20、14-12、14-38、13-24、11-40、11-28、10-49、9-31、9-37、9-38、8-31、7-12、7-21、6-30、6-27、5-31、5-33、5-5、4-32、3-15、2-4、2-16、1-4、1-16参考書籍:撮像技術P169、完全解説P319、     パワーテキストP192ケミカルシフト・共鳴周波数は局所の水素原子核がどのくらいの磁場の影響を受けているかによって決まる・脂肪は水よりも電子の数が多く、脂肪が受ける磁場の強さは水よりも約3.5ppm弱い→ 弱くなると脂肪の共鳴周波数は小さい方へシフトする→ 上記過程で共鳴周波数が違ってくることをケミカルシフトという・ケミカルシフトの影響は磁場強度に比例する・水と脂肪の中心周波数の差=プロトンの周波数42.6×106×静磁場強度×ケミカルシフト3.5×10 -6(3.5ppm)・In-Phaseを繰り返す周期=1/水と脂肪の中心周波数の差ケミカルシフトアーチファクト...
アーチファクト

位置ずれ系のアーチファクト

モーションアーチファクト参考PDF試12-22、5-12・原因:「患者の体動(眼球や嚥下運動)」「呼吸運動」「血管・脳脊髄液・心臓の拍動」「腸管運動」・位相エンコード方向に出現・対策:「呼吸同期」「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」「位相エンコード方向を変える」「流れ補正用の傾斜磁場(リフェーズ用傾斜磁場)を印加」「信号加算回数を増加する」折り返しによるアーチファクト(エリアシングアーチファクト)試20-17、19-17、17-20、16-13、15-20、14-36、12-20、11-8、11-28、11-36、9-31、8-31、5-20、2-2、2-14、1-2、1-14参考PDF・発生:「FOVより外の組織が折り返す」「どの方向でも発生する」「位相エンコード方向で目立つ」・原因:「データサンプリング間隔が広すぎる」「被写体がFOVよりも大きい」「エイリアス信号」「サンプリング間隔が標本化する周期の半分より大きい」・対策:「位相エンコード数を増やす」「FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」「FOVを大きくする」「SENSEアルゴリズム(パラレ...
技術分野

新技術など

Synthetic MRI試15-13、14-22参考PDF 参考HP① 参考HP② 参考HP③○概要・撮像後に任意のコントラストの画像を計算によって生成する技術・複数の信号パターンを同時に収集する・後処理で画像コントラストを作成する・T1値、T2値、プロトン密度(PD)に基づいてT1WI、T2WI、FLAIRや脂肪抑制画像のように特定の組織の信号値が抑制された画像など任意のコントラスト強調像を作成する・画像の信号値の理論式を用いたシミュレーションやカーブフィッティングによって、組織定量値が導出される・GE社の技術でいうところのMAGICMRF(Magnetic resonance fingerprinting)試15-13、14-22参考HP①  参考HP②  参考HP③参考PDF①  参考PDF②○概要・撮像パラメータを撮像毎にランダムに設定する →TRごとに異なるFAを設定する・撮像後に任意のコントラストの画像を計算によって生成する技術・最適化されたシーケンスにより得られる信号パターンから特定の組織の定量値を抽出する・データベースとの比較及び推定によるシミュレーションによって、組...
撮影・読影技術

第15回-問題13

第15回の問題13の正答がわかりませんみなさんの意見を聞かせていただけるとありがたいですよろしくお願いします問題文正しい記述はどれか.3つ選べ1. SWIは位相画像にローパスフィルターを施す.2. Synthetic MRIは脂肪抑制画像を取得することができる.3. フーリエ変換はdeep learningによって置換することができる.4. MR fingerprintingでは撮像パラメータを撮像毎にランダムに設定する.5. CEST (chemical exchange saturation transfer) MRIはMT(magnetization transfer)効果を利用している.回答解説サイトや掲示板を確認したところ、選択肢234もしくは245で意見が分かれています考察1. SWIは位相画像にローパスフィルターを施す.参考PDF①上記のPDFのP13では、「撮像対象と脳実質のコントラストを強調するために、静磁場不均一の除去を行う。調整限界を超えた静磁場不均一に起因する位相シフトが、画像には含まれている。この位相シフトは撮像空間内で緩やかに変化することを利用し、ハイパスフ...
アーチファクト

ゴーストアーチファクト

試20-16、19-24,18-19、16-21、11-7、6-29、12-22、8-38参考書籍:撮像技術P147・原因周期的な運動(「脳脊髄液の流れ」「血管」「心臓の拍動」)や、その信号強度の増加・出現方向どの方向に周期的に運動していても、位相エンコード方向に等間隔で出現・対策「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」「リフェイズ用傾斜磁場の印加」「対象部位に重ならないように位相エンコード方向を設定」「flow compensation(別称GMN:gradient moment nulling、 GMR:Gradient motion rephasing)の使用」「心拍同期法」「信号加算回数の増加」「血管の信号強度を下げる」・周期運動によって発生するアーチファクトの位置と他のパラメータとの関係 アーチファクトの間隔D=(NSA・TR・L)/PNSA:信号加算回数TR:くり返し時間L:位相方向のピクセル数(位相エンコードステップ数)P:運動周期(心拍数など)→心拍数が高いほど運動周期は短くなる→例)心拍数80/minであれば、P=60/80
技術分野

第14回-問題41

第14回の問題41の正答がわかりません心臓領域について詳しい方おられましたら教えていただけないでしょうか?みなさんの意見を聞かせていただけるとありがたいですよろしくおねがいします問題文心臓のMRI検査に関する正しい記述はどれか2つ選べ1. たこつぼ型心筋症は強い遅延造影効果を示す2. 心臓サルコイドーシスの好発部位は心筋内層である3. 心アミロイドーシスは心内膜下にびまん性の遅延造影効果を示す4. 遅延造影心筋の範囲が 30%未満であれば心筋バイアビリティありと判定する5. 陳旧性心筋梗塞の遅延造影像は内膜下から外膜側へと広がる造影増強効果を示す回答と考察正しいものを2つ選べとなっていますが、解説サイトや掲示板では3,4,5の3つが正しいと記載されています各選択肢について調べてみたところ、私も3,4,5の3つが正しいのではないかと思いました1. たこつぼ型心筋症は強い遅延造影効果を示す 参考文献① P373にて以下の記載あり 「たこつぼ型心筋症では,遅延造影MRIにおいて遅延造影がみられないことが特徴とされてきたが,最近EitelやNakamoriらは,たこつぼ型心筋症急性期の9%~2...
アーチファクト

その他アーチファクト

クロストークアーチファクト試19-17、18-19、17-19、15-21、11-8参考書籍:完全解説P531~参考PDF①・低(無)信号として生じる・無信号帯域幅の大きさはRFパルスの印加時間に影響する・スライス選択傾斜磁場を強くすると、無信号帯域幅は狭くなる・静磁場強度が高いほど出現しやすい・原因「サイドローブの干渉」「RFパルスのフーリエ変換が矩形でない」「マルチスライス法にてスライス間隔が狭い」「マルチスライス法にてスライスが交差する」「T1値(スピンー格子緩和時間)に起因する」・対策「スライスギャップを広げる」「スライスの励起順をインターリープにする」「スライス厚の境界にはスライス厚の10%程のギャップを設定する」「TRを長く設定する」paradoxical suppression アーチファクト試17-9、11-11参考書籍:撮像技術P259・造影剤使用時、組織の脂肪成分と水成分の比率が同じになったときにopposed phaseを撮像すると、信号が相殺されて無信号になる・実際は信号増強が見られるにもかかわらず信号低下が起こってしまう・造影時、GRE法にて撮像する場合に注意...
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