試19-18、18-9、17-17、17-38、15-2、15-13、13-23、13-45
参考書籍:完全解説P295~
参考PDF①
概要・臨床
・2DGRE法によるT2*WIに位相情報を加えて組織の磁化率の差異をより鋭敏に強調した3DGRE法で撮像される
・脳静脈血(デオキシヘモグロビン)、出血(ヘモジデリン、メトへモグロビン)、鉄沈着(フェリチン)、石灰化(カルシウム)等を低信号として高精細に描出する
→これらの常磁性物質は生体内で局所磁場を増強させ、磁化の差異をもたらす
・脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脳静脈奇形、脳腫瘍等の診断に有用
・微量な鉄沈着や酸素飽和度(デオキシヘモグロビン量)の違いを描出できる
・磁化率効果の高い静脈構造を強調し、髄質静脈や深部静脈系が明瞭に描出される
・静脈は位相変化が少ないため低信号に描出される
・Gd系造影剤を用いると細い静脈が見えやすくなる
・高濃度酸素を投与していると静脈を過小評価することがある
・位相コントラスト画像はQp/Qs(肺循環体循環血流比)を測定できる
・SWIでは動脈系は描出されない
→3軸に流速補正を行うことで、磁化率による位相変化のみを反映し血流による位相変化を抑制するため
→静脈系の信号低下も血流ではなくデオキシへモグロビン濃度が反映される
処理方法
・SWIは強度画像と位相画像の両方を使用して画像後処理を行う
・位相画像にhigh-pass filterをかけて低周波成分の除去を行い、均一な位相画像を得る
・位相差を強調するために、信号を除去したい位相部分が0になるようなマスク画像を作成する
・その位相マスク画像と強度画像を複数回掛け合わせることで画像のコントラストを最適化する
パラメータの影響
・ボクセルサイズ:小さいほうが微細な磁化率の違いを捉えやすい
・静磁場強度:高いほうが微細な磁化率の違いを捉えやすい
・TE:長いと静脈の描出が向上し、SNRは低下
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