クロストークアーチファクト
試19-17、18-19、17-19、15-21、11-8
参考書籍:完全解説P531~
参考PDF①
・低(無)信号として生じる
・無信号帯域幅の大きさはRFパルスの印加時間に影響する
・スライス選択傾斜磁場を強くすると、無信号帯域幅は狭くなる
・静磁場強度が高いほど出現しやすい
・原因
「サイドローブの干渉」
「RFパルスのフーリエ変換が矩形でない」
「マルチスライス法にてスライス間隔が狭い」
「マルチスライス法にてスライスが交差する」
「T1値(スピンー格子緩和時間)に起因する」
・対策
「スライスギャップを広げる」
「スライスの励起順をインターリープにする」
「スライス厚の境界にはスライス厚の10%程のギャップを設定する」
「TRを長く設定する」
paradoxical suppression アーチファクト
試17-9、11-11
参考書籍:撮像技術P259
・造影剤使用時、組織の脂肪成分と水成分の比率が同じになったときにopposed phaseを撮像すると、信号が相殺されて無信号になる
・実際は信号増強が見られるにもかかわらず信号低下が起こってしまう
・造影時、GRE法にて撮像する場合に注意が必要
マジックアングルアーチファクト
試19-17、17-19、15-20、1-8、2-8
・原因
:近接するスピン間と静磁場が約55°125°
→ 双極子-双極子相互作用が消失
→ T2値の延長を引き起こす
→ 信号強度の変化をもたらす
・関節領域の撮像にて、静磁場に対して靱帯や腱が約55°、125°傾いている場合、TEの短いシーケンス(T2*WI、T1WI、プロトンWI)で高信号となり炎症や断裂と誤認する
・TEの長いT2WIでは発生しない
フローアーチファクト
試16-21、11-28、11-8
・フローボイド現象やTOF効果により血管の信号強度が変化する
・アーチファクトが出る間隔はTRに依存する
・位相エンコード方向に出やすい
・対策
:「流れ補正のflow compensation」
「GRE法の使用」
「TEを短くする」
スティミュレイティドエコーアーチファクト
試1-14、2-14
ジッパーアーチファクト、ゴースト、縞状のアーチファクトなど
・対策
:「グラディエントスポイリング」
「RFスポイリング」
渦電流アーチファクト
試7-12
・冷却シールドと傾斜磁場コイルの間に生じやすい
・傾斜磁場コイル近くの導体に誘発されて生じる
・希望する傾斜磁場に拮抗する磁場を形成する
・渦電流は電気伝導率が高いほど大きい
拡張期偽同期
試15-20
参考:完全解説P611
・信号収集期が心拡張期に一致してSEでも大動脈内腔が高信号になること
・TRが心拍周期の倍数に偶然一致すると、各信号の収集時間が拡張期に一致することがある
・心周期は一般に1秒程度であり、TRが2秒程度のT2WIで見られる
・心拡張期(大動脈内の流速がほぼ0)に停止している血液のT2WIを撮像することになり、大動脈内が高信号となる
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