モーションアーチファクト
試12-22、5-12
・原因:
「患者の体動(眼球や嚥下運動)」
「呼吸運動」
「血管・脳脊髄液・心臓の拍動」
「腸管運動」
・位相エンコード方向に出現
・対策:
「呼吸同期」
「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」
「位相エンコード方向を変える」
「流れ補正用の傾斜磁場(リフェーズ用傾斜磁場)を印加」
「信号加算回数を増加する」
折り返しによるアーチファクト(エリアシングアーチファクト)
試19-17、17-20、16-13、15-20、14-36、12-20、11-8、11-28、11-36、9-31、8-31、5-20、2-2、2-14、1-2、1-14
・発生:
「FOVより外の組織が折り返す」
「どの方向でも発生する」
「位相エンコード方向で目立つ」
・原因:
「データサンプリング間隔が広すぎる」
「被写体がFOVよりも大きい」
「エイリアス信号」
「サンプリング間隔が標本化する周期の半分より大きい」
・対策:
「位相エンコード数を増やす」
「FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」
「FOVを大きくする」
「SENSEアルゴリズム(パラレルイメージング)法」
「Rファクターを小さくする」
「位相エンコード方向のオーバーサンプリング」
「表面コイルの使用」
「位相エンコード方向を変える」
○Lip likeアーチファクト
FOV中央部の唇のような形をしたアーチファクト
・原因
:パラレルイメージングでの折り返し
・対策
:折り返しアーチファクトと同じ
~ナイキスト理論~
・標本化する周期T≧2ΔTs
ΔTs:サンプリング間隔
ナイキスト周波数:サンプリング周波数の半分の周波数
・周波数の1周期あたり2回以上サンプリングすると、その波の周波数を正しく認識できる
データ打ち切りアーチファクト(トランケーションアーチファクト、リンギングアーチファクト、ギプスアーチファクト)
試19-17、18-19、17-19、16-13、16-21、15-20、12-24、11-28、7-29、6-22、5-25、3-31、3-32、2-7、2-14、2-21、1-19、1-14集中講習P75
・原因
「2次元フーリエ変換時にサンプリング数が有限である」
「時間的な制限のため、無限に高い周波数成分で近似できないため」
・発生
「信号強度の異なる境界に縞目状に発生」
「両方向に発生する」
「位相エンコード方向で目立つ」
・周波数の1周期あたり2回以上のサンプルを収集すると、その波の周波数を正しく認識できる
・対策
1.空間分解能を高くする
「ピクセルサイズを小さくする(マトリクス数を増やす) ( FOVを小さくする)」
「位相エンコーディング数を極端に減らさない」
2.データサンプリングを増やす
「バンド幅を狭くする」
「サンプリング時間を長くする」
3.「目的部位にアーチファクトが重ならないように位相エンコード方向を調整する」
4.「生データにフィルタをかける」
→SN比は向上するが、空間分解能は低下する」
5.「高空間周波数データを外挿する」
→ただし特別なソフトウェアが必要
N/2アーチファクト
試19-16、18-15、9-31、8-31、11-8
参考書籍:撮像技術P177
・EPI特有のアーチファクト
・位相エンコード方向にFOVの半分だけ位置ずれする
・原因
:「渦電流」「磁場の不均一」
・対策
:「再シミングを行う」「渦電流の最小化」
ミスレジストレーションアーチファクト
・血液のように動いているものが位相エンコードと信号読み取りまでの時間ずれによって位置ずれが起こる
・対処
:「位相エンコードから読取までの時間の短縮」
「位相エンコード方向にリフェイズ用傾斜磁場を印加」
脳脊髄液信号の抑制不良(FLAIR像)
試17-33、16-30、13-37
・原因
:「長いTI」
・クモ膜下出血症例と同様の信号変化を認める
・対処
:「Acquision数(パッケージ、分割)を増やす」
「スライスギャップを大きくする」
「Inversionパルス幅を大きくする」
「3D FLAIRを撮像する」
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