抗アミロイドβモノクロ-ナル抗体製剤投与に関連するアミロイド関連画像異常(ARIA)

試20-1

参考PDF①   参考PDF②

参考書籍:画像診断 Vol.44 No.14 2024 P1427~

・レカネマブをはじめとした抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬の副作用としてアミロイド関連画像異常がある

・ARIAはARIA-EとARIA-Hに大別される
 それぞれの画像所見から重症度を評価し、症状の有無を含めて対処が必要

・ARIA-E
 治療後に新たに生じたFLAIR信号を評価する

・ARIA-H
 治療後に新たに生じたT2*WIまたはSWIの低信号を評価する
 脳実質に生じる脳微小出血(10mm未満)や脳出血(10mm以上)、脳表のヘモジデリン沈着がある
 血管浸透性亢進によって血球成分が血管外漏出したものである

・ARIAの発生は特に治療開始後14週以内に多い

・レカネマブ患者はベースラインから経過観察まで同じMRI装置、同じシーケンスの使用が望ましい

・ARIAのマネジメントには、MRIの撮像条件の管理を含めた体制も重要である

  ARIA-E ARIA-H
MRI撮像法 FLAIR T2*WIまたはSWI
画像所見 脳実質の血管原性浮腫
脳溝内の滲出液貯留
脳微小出血(10mm未満)
脳表ヘモジデリン沈着
滲出物 蛋白液 血球成分

 ・レカネマブの投与禁忌

 本剤投与開始前に血管原性脳浮腫が確認された患者

 5個以上の脳微小出血、脳表ヘモジデリン沈着または1cmを超える脳出血が確認された患者

 

 

 

 

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