操作モード
試1-3、12-26、18-40、19-42
参考書籍:完全解説P668
JIS Z 4951:2017
・どの操作モードでも、患者およびMR作業従事者の心臓への刺激を防止する
・どの操作モードでも、患者およびMR作業従事者に対して耐えられないPNSの発生を最小にする
・操作者が望めば円偏波RFを使用する場合はCPという表示を確認することができる
通常操作モード
・定義
:いかなる出力も患者に生理学的ストレスを引き起こす可能性のある限界値を超えない
・静磁場強度
:B0 ≦ 3T
・傾斜磁場出力上限値(直接決定)
:平均PNS(末梢神経刺激)閾値の80%以下
・不快なPNSの発生を最小にしなければならない
・このモードを超える事の決定は、患者に対する潜在的なリスクと効用との関係から
医学的に判断しなければならない
・このモードのレベルを超える場合には、患者およびMR作業従事者に
与える可能性のある影響を説明しなければならない
第一次水準管理操作モード
・定義
:いくつかの出力が患者に医療管理を必要とする生理学的ストレスを
引き起こす可能性のある値に達する
・静磁場強度
:3T < B0 ≦ 8T
・環境温度が25℃を超えるときは、周囲温度が1℃上昇するごとに0.25W/kg低下させるべき
・傾斜磁場出力上限値(直接決定)
:平均PNS(末梢神経刺激)閾値の100%以下
第二次水準管理操作モード
・定義
:いくつかの出力が患者に重大なリスクを与える可能性のある値に達する
・静磁場強度
:8T < B0
・このモードで使用する場合、院内の倫理委員会の承認が必要
B1+rms:高周波(RF)強度
試17-41、14-32、12-14、11-26
B1+rms
・定義:
時間的に変化するB1+磁場の大きさを、時間的に変化しない定数に換算したもの
B1+の二乗の平方根
・単位:[T]
・高周波磁場強度においてB1+rmsで標記すると撮像条件は緩く制限される
B1+rmsが変化するもの
「RFパルスの間隔・回数・強度」
「TR(長くすると低減)」
「ETL(少なくすると低減)」
「Refocus FA(浅くすると低減)」
「予備パルス(脂肪抑制、DRIVE、MTC)の有無」
B1+rmsが変化しないもの
「TE」「matrix」「スライス厚」
「FOV」「パラレルイメージング」
「加算回数」「受信バンド幅」
末梢神経刺激
参考書籍:MRI安全性の考え方P136~
試17-45、17-46、16-46、15-50
・原因:変動磁場
・発生部位:撮像部位から離れた部位
静磁場による人体への影響
試:18-46、17-46
参考:安全性の考え方2版P126~
・静磁場の生理学的影響:めまい、ふらつき、口内の金属味、磁気閃光
・血流によるローレンツ力が生じる
・心血管系の急性影響として血圧や心拍の変化が観察され、
8Tまでは正常な生理学的変化である
・静磁場内での体動は頭痛や味覚変化を生じることがあるため、
検査室内ではゆっくり移動する
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