試19-9、16-9、15-9、14-25、13-19、12-3、12-16、12-18、12-48、11-12、11-24、10-7、10-11、10-24、10-33、9-6、9-7、8-6、8-9、6-40、2-18、1-18
参考書籍:完全解説P116、撮像技術323-341
磁気共鳴スペクトルの医学応用P54、P82
参考HP
参考文献①
参考文献②
概要
・共鳴周波数の差から分子の種類や量を分析(スペクトル表示)する
・水や脂肪の信号を抑制することで代謝物のピークが得られる
・ppm(parts per million)表記は化学シフトの差が
静磁場強度に依存しない普遍的な値
・均一性が重要でシミングが必須
・アクティブシミングは局所磁場を補正する際に
高次成分の補正を行う
・シミングは水抑制なしの励起で行う
1H-MRS
1. N-アスパラギン酸(NAA:N-acetyl-aspartate)
・ピーク:2.0ppm
・正常ニューロンの指標
・神経細胞障害(軸索損傷など)、神経源性の腫瘍、発達障害、神経細胞数減少が起こるとピークが低下する
・中枢神経系障害を呈する白質変性症であるCanavan病はNAAが特異的に上昇する
2.コリン(Cho)
・ピーク:3.2ppm
・多発性硬化症、悪性腫瘍、細胞増殖、破壊の亢進、細胞活性の高い疾患で上昇する
・前立腺癌は酢酸とコリン(Choline)で評価する
3.乳酸(Lactate)
・ピーク:1.3ppm
・脳梗塞の虚血領域、代謝異常、悪性腫瘍でピークが上昇
4.脂質(lipid)
・ピーク:0~2ppm
・放射線壊死領域で上昇
5.クレアチン(Creatine)
・ピーク:3.0ppm
・ピークが低い場合、腫瘍を疑う
・正常脳ではクレアチン(Creatine)とNAAのピークが見られる
・髄膜腫の所見
:「NAAピークなし」「Crピークなし」
「Choピーク上昇」「Alaninピークあり」
6.アラニン(Alanine)
・ピーク:1.48ppm
7.イノシトール(mIns)
・肝性脳症でピークが大きく低下
MRSピーク
・プロトン密度が高い代謝物ほど、ピークは高い
・T2値(横緩和時間)が短い代謝物ほど、幅は広い
・シミング精度が高まると、半値幅は狭くなる
・静磁場強度が高いほど、分離精度は良い
・ケミカルシフト(ppm)の値が低いほど、スペクトルの右側に出現する
測定シーケンス
1.PRESS法(double spin echo法)
chess-90-180-180とchessパルスの後180°パルスを2回使用する
2.STEAM法
・chess-90-90-90とchessパルスの後90°パルスを3回使用してstimulated echoを測定する
・2nd RFと3rd RF間の時間(mixing time)はTEには影響を与えない
3.Chemical shift imaging(CSI)法
各代謝物の代謝画像(metabolic image)を作成できる
PRESS法 VS STEAM法
PRESS法 | STEAM法 | |
SNR、信号強度 | 高い | 低い |
SAR | 高い | 低い |
短いTEでの信号取得 | 困難 | 可能 T2値の短い代謝物質の計測に適している 「mIns」「Glx」「GABA」など |
スライス選択の正確さ | 低い | 高い |
Total gain | 高い | 低い |
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