試:19-18
概要
・T2WIをSE法ではなくGRE法やEPI法で撮像したもの
・局所的な磁場の不均一による磁化率差を強調した撮像法
・局所的な磁場の不均一に敏感
T2*WIの意義
頭頸部領域での応用
①ヘモデジリン沈着の検出
ヘモデジリン(局所磁場を乱す物質)を低信号として検出する
→陳旧性出血や脳実質の海綿状血管腫の検出に役立つ
→脳内における無症候性微小出血の検出や過去の出血巣の確認に優れる
②頭蓋内出血の描出
CTで高濃度を示す時期の新しい出血は主にデオキシヘモグロビンを反映し低信号に描出される
③functionalMRIへの応用
脳の活動によって、血液中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンのバランスが変化する際に生じる磁場の不均一を検出し低信号を描出する
肝臓SPIOにおける応用
・SPIOを用いた造影MRIではT2*WIが第一選択となる
・鉄剤であるSPIOを取り込んだ正常肝実質では磁場の不均一が生じ、低信号を示す
骨・関節領域での応用
・基本的にはT2WIが強調されたものとして見る
・急性炎症や関節液貯留は高信号
・脂肪髄の信号が抑制されることで骨髄は低信号を示す
→骨挫傷、骨髄炎、腫瘍の検出能が向上する
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