幾何学的歪み(NEMA)

試15-24、13-4、12-5、10-34、10-37、10-48

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撮像条件などに関する要件

ファントム

受信コイルの中心に設置する

・ファントムサイズ
装置の保証範囲をカバーできる大きさ
仮にコイルの補償範囲が立方体や球形ならばそれと同じ形状と大きさを持つファントムが必要となる
ただし、汎用性のあるファントムとして内部にリング、穴、ピンなど補償範囲の境界を定義できる構造物を含むものでもよい

撮像条件

・室温およびファントムの温度
:22±4℃

・TRおよびTE
:臨床上選択されうる範囲内で設定

・スライス厚
:10mm以下

・FOVの大きさ
:RFコイルの最大保証範囲を含むように設定

・ピクセルサイズ
:最大保証範囲の1%以下で正方形になるように設定する
→ 大きすぎると測定誤差を生じてしまう

・スピンエコー法における1st echoを使用する
シングルスライスで、磁場中心に合わせて横断、矢状断、冠状断を撮影する

②測定方法

・画像上でファントム中心を通るファントム壁面から壁面までの距離を測定する
・測定値と実寸の誤差割合を算出し、絶対誤差を歪とする
・測定間隔は45度以下で4本以上測定し、間隔は等しくする
ピンなどを使用する場合には、保証範囲に相当する位置のピンを利用して測定する
それぞれ測定された値Lmとファントム実寸サイズLaとの誤差割合を算出し、最大誤差を表記する

率の許容範囲は±5%以内である
歪み率(%)
 =100× |Lm – La| ÷ La
100×(画像上の寸法-真の寸法)/真の寸法

③その他

・画像の幾何学的な歪みと静磁場の不均一性は大きく関係する

 

④NEMAおよびIEC(JIS)における幾何学的歪み測定に関する要件の比較

 

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