肩関節
試18-2、15-1、15-35、14-44、12-38、11-46、10-29、9-29、8-39、7-16、6-4、5-35、4-3
・肩関節腱板の構成
:「肩甲下筋腱」「棘上筋腱」
「棘下筋腱」「小円筋腱」
・肩甲下筋
起始:肩甲骨の肩甲下窩 停止:上腕骨の小結節
・棘上筋
起始:棘上窩 停止:上腕骨の大結節
・棘下筋
起始:棘下窩 停止:上腕骨の大結節
・小円筋
起始:肩甲骨の後面 停止:上腕骨の大結節
・最も断裂が生じやすい腱:「棘上筋腱」
・棘上筋腱の観察:
中間外旋位の脂肪抑制T2WIの斜冠状断面が観察しやすい
・インピンジメント症候群
:上腕骨頭と腱板が鳥口肩峰アーチに衝突することで生じる
・Hill-Sachs病変
上腕骨側の圧迫骨折
骨髄浮腫を示す
・Bankert病変
肩関節脱臼に伴う関節唇の損傷
反復性の肩関節脱臼の原因となる
・SLAP病変
関節唇上部に見られる損傷
投球などの反復ストレスで生じる
肘関節
試18-2、15-1、14-44、7-16、6-4
○肘部管症候群
・原因:ガングリオンなどによる尺骨神経の圧迫
・T2WIの横断面で観察しやすい
・上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
参考HP① 参考HP②
外側上顆から起始する総伸筋腱(特に短橈側手根伸筋腱)が腫大する
STIR:高信号
手関節
試18-2、18-32、15-1、14-45、7-16、6-4
参考書籍:超実践マニュアル 改訂版P207~
図 左手関節Cor T1WI https://radiopaedia.org/cases/158526?lang=usより引用
○TFCC(三角繊維軟骨複合体:triangular fibrocartilage complex)
手根骨と尺骨を支持している靱帯や腱鞘
役割:手関節の支持、手首への衝撃を和らげる
正常:プロトンに乏しく低信号
TFCC損傷:T2*WIやT2FSWIの冠状断面で高信号
○キーンベック(Kienböck)病(月状骨軟化症ともいわれる)
参考HP①
月状骨がつぶれて扁平化する
○手根管の中を走行する筋
「橈側手根屈筋」
「長母指屈筋」
「浅指屈筋」
「深指屈筋」
○手根管の中を走行する神経
「正中神経」
○手部のしびれと神経支配領域
脊椎 / 頸部
試17-4、14-50、10-35、9-30、6-1、6-28、5-35
参考HP① 参考HP② 参考HP③
図 脊髄・脊髄神経(参考HP⑥より引用)
・腕神経叢
:前斜角筋と中斜角筋の斜角筋隙を走行
・環椎十字靭帯
:環椎横靭帯と縦束からなる
・頚部において棘上靭帯は項靭帯といわれる
・中咽頭
:硬口蓋・軟口蓋移行部~喉頭蓋谷
・梨状陥凹
:下咽頭癌の好発部位
・腰椎脊柱管内にはBatson静脈叢が存在する
・環椎には椎体と棘突起は存在しない
・椎体軟骨終板には感覚神経線維が存在する
・反回神経
:右側よりも左側の方が長い
・黄色靱帯
軸椎(C2)~S1レベルの上下の椎弓板を結ぶ短く強い靱帯
脊柱管の後壁にある
・椎体は脊柱の全長にわたって前縦靭帯と後縦靭帯で強く結ばれる
・脊椎靱帯を構成する靱帯
:「前縦靱帯」「後縦靱帯」
・脊柱の屈曲を制限する靱帯
:「黄色靭帯」「棘間靭帯」「項靱帯」「後縦靭帯」
・血管腫
最も頻度が多い良性脊椎腫瘍
T1WI:高信号(脂肪を反映)
T2WI:高信号
・転移性腫瘍
最も頻度が多い悪性脊椎腫瘍
・画像解剖
図 T2WI(左:Sag 右:Ax)
A:大腰筋 B:L4神経根 C:腹部大動脈
図 T2WI Sag L2~L5までの神経根
○神経支配
試:16-5
参考:人体解剖学 構造と機能:マクロからミクロまでP282~295
・横隔神経:C3~C5
・腕神経叢:C5~T1
・大腿神経:L2~L4
・骨盤内臓神経:S2~S4
・坐骨神経:L4~L5とS1~S3
コメント
いつも閲覧させてもらってます、ありがとうございます。
肩関節斜冠状断の解剖なのですが、『エ』の部分は鎖骨ではないでしょうか。そして『ウ』と『エ』の矢印の間にあるのが肩峰だと思うのですが…
間違っていたらすいません、確認お願いします。
コメントありがとうございます。
解剖について再考しました。
エは肩峰でよいと考えます。
下記でスライスを連続的に確認できますので、参考にしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=040rKk28ByE
以上、よろしくお願いいたします。