基礎分野

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骨軟部腫瘍

試:20-36、14-44参考:骨・軟部腫瘍 臨床・画像・病理 改訂第2版骨軟部疾患の画像診断 第2版Morton神経腫(morton’s neuroma)・発生部位:中足指節(MTP関節)付近・T2WI:低信号・T1WI:低信号図 Morton神経腫 (T2WI T1WI)足底線維腫症(Plantar fibromatosis)・好発部位:足底の過重負荷部外・T2WI:低~等信号、高信号もある・T1WI:低~等信号・造影:不均一に増強図 足底線維腫症(T1WI   造影T1FSWI)こちらから引用ユーイング肉腫(Ewing sarcoma)・原発性悪性骨腫瘍・好発部位:大長管骨の骨幹端部や骨幹部・T2WI:低信号・T1WI:低信号・造影:不均一に増強図 ユーイング肉腫(T1WI)こちらから引用グロームス腫瘍(Glomus tumor)・好発部位:指の爪下部・T2WI:高信号・T1WI:低~高信号さまざま図 グロームス腫瘍(T1WI  造影T1FSWI)こちらから引用腱鞘巨細胞腫(Giant cell tumor of tendon sheath)・好発部位:大部分は手指、手関節や足関...
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磁気シールド

試:20-40・RF磁場は導電体で覆うと遮蔽できる・遮蔽された静磁場内の均一性は高くなる磁気シールドの種類〇アクティブシールド・静磁場磁石の外側に電磁石を設置して、逆向きの磁場で漏洩磁場を打ち消す・超伝導磁石近傍の磁場勾配が高くなる〇パッシブシールド・強磁性体を用いた磁気シールド・MRI装置を鉄製シールドで覆い、磁束を閉じ込める・高透磁率・低保磁力の素材が適している
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QIBA (Quantitative lmaging Biomarkers Alliance)

参考PDF試:20-41、17-8・画像で計測される種々の定量可能な計測値について、装置によらずに定量的評価が可能となるようにすることにより、画像をバイオマーカーとしても活用しようとする試みである・拡散強調像の標準化QIBAではポリピニルピロリドン(PVP)を用い、定量値が1.1×10-3mm2/sとなるice-water phantomを使用する
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拡散テンソル画像(DTI)

参考PDF①   参考PDF②試20-28、19-12、17-13、15-28、8-8概要・水分子の拡散の方向と大きさを測定し、脳の白質神経線維の走行を可視化する・神経疾患の診断に有用・MPGの方向を変化させた複数の画像から脳や神経の拡散の異方性を表す画像・脳や脊髄の神経線維、髄鞘の方向性や規制する強度を画像化する・神経繊維などの障害物があると、それに沿った方向に拡散運動が制限される・白質神経路や軸索損傷の評価に用いる・最低6方向からのMPGパルスが必要FAマップ表示でのコントラストFA値:異方性の強さ(神経繊維の方向)を示す 値:0(等方的:自由拡散) ~1(異方的:制限拡散)  等方性拡散のFA=0  異方性拡散のFA=1に近い大きな値高FA:白質線維が密な部分や方向性が強い線維束高信号を示す例)白質、脳梁、内包低FA:拡散が等方的な部分や病変、神経線維の損傷など中等度~低信号を示す例)灰白質、脳脊髄液(FA=0)、脳梗塞、外傷(詳細)FAとADCは以下のように定義されるλ1、λ2、λ3 :各方向のベクトルの固有値以下のように表すこともあるAD(axial diffusivity)...
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T2*強調画像

試:19-18概要・T2WIをSE法ではなくGRE法やEPI法で撮像したもの・局所的な磁場の不均一による磁化率差を強調した撮像法・局所的な磁場の不均一に敏感T2*WIの意義頭頸部領域での応用①ヘモデジリン沈着の検出ヘモデジリン(局所磁場を乱す物質)を低信号として検出する→陳旧性出血や脳実質の海綿状血管腫の検出に役立つ→脳内における無症候性微小出血の検出や過去の出血巣の確認に優れる②頭蓋内出血の描出CTで高濃度を示す時期の新しい出血は主にデオキシヘモグロビンを反映し低信号に描出される③functionalMRIへの応用脳の活動によって、血液中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンのバランスが変化する際に生じる磁場の不均一を検出し低信号を描出する肝臓SPIOにおける応用・SPIOを用いた造影MRIではT2*WIが第一選択となる・鉄剤であるSPIOを取り込んだ正常肝実質では磁場の不均一が生じ、低信号を示す骨・関節領域での応用・基本的にはT2WIが強調されたものとして見る・急性炎症や関節液貯留は高信号・脂肪髄の信号が抑制されることで骨髄は低信号を示す →骨挫傷、骨髄炎、腫瘍の検出能が向上す...
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死後画像診断(オートプシー・イメージングAutopsy imaging; Ai)

試20-11、19-6参考PDF①   参考PDF②   参考PDF③参考PDF④   参考PDF⑤〇温度が画像に与える影響死後MRIは体温によって信号強度やコントラストが変化し、臨床画像では見慣れないコントラストを呈する場合がある・FLAIRの水信号抑制不良・T2WIの脂肪信号の抑制・常磁性体の信号変化:大脳基底核、肝臓などの臓器にはフェリチン、マンガンなどの常磁性体の蓄積が多い。死後画像ではそれらの部位の信号変化が特に目立つ〇温度依存パラメータ・熱平衡磁化M0・縦緩和時間T1・横緩和時間T2・拡散係数・化学シフト・共鳴周波数・ADC値:生体と比較すると死体のADC値は、1/2~1/4程度まで減少する
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GRASE法

試:20-12、19-8参考:臨床画像 4月増刊号(Vol.35 2019) P170   これで完璧 MRI P117・呼吸停止下での3D-MRCP撮像に用いられる →15~18秒程度の高速撮像 →きわめて強いT2コントラスト画像・FSE法との比較 SARが低い→180°パルスが大幅に減らせるため 磁化率効果に鋭敏 MTC効果、Jカップリングが抑制される MRCP撮像において濃縮胆汁の描出が良好 →短いTEのため、T2減衰による信号低下の影響を抑えられる・Gd造影剤投与後の撮像では、造影効果により、背景信号や静脈の信号が高くなるため観察が困難となる
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膝関節

試:19-30図 ひだり膝 T2WI Ax①    内側膝蓋支帯②    外側膝蓋支帯③    内側側副靭帯④    外側側副靭帯図の引用:Case courtesy of Mohd Radhwan Bin Abidin, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 147131</a>
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頸部

試:19-31参考: 図 T1WI Ax①    咬筋     ②    内側翼状筋③    耳下腺    ④    下頭斜筋⑤    大後頭直筋  ⑥    頭半棘筋⑦    頭板状筋   ⑧    胸鎖乳突筋図の引用:Case courtesy of Piotr Gołofit, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 43422</a>Case courtesy of Piotr Gołofit, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 43422</a>
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エコープラナー法 (Echo-Planar Imaging:EPI)

試:18-21参考HP①  参考PDF①・位相方向への位相誤差が蓄積しやすい・ブラーリングによるぼけが画像に現れる・ケミカルシフトアーチファクトは位相方向に現れる・・T2フィルタリング効果を生じる
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磁場均一性

試:18-6参考HP①  参考HP②・静磁場強度の空間的な均一の程度・DSV (diameter spherical volume)で表される→この値が小さいほど磁場均一性が高い→中心点と半径(cm)の球体表面上の磁場強度の誤差をppmで示す例) 0.3ppm/60cmDSVの3.0Tマグネット→磁場中心から半径30cmの領域内での磁場強度差が0.0009mT以内である
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頭部

頭部試20-4、20-27、18-30、18-35、18-39、17-5、17-30、16-6、16-38、15-2、15-33、13-8、12-40、10-32、6-39、5-24、5-39参考HP① 図 T2WI Ax図 T2WI Cor 図 T2WI Sag ">Radiopaedia.org</a>より引用図 Sag図 Sag 図 Ax図 T2WI Ax引用元:Case courtesy of Mohd Radhwan Bin Abidin, <a href="">Radiopaedia.org</a>. From the case <a href="">rID: 153576</a>・黒質 メラニン色素を持つ 赤核の側方に存在する・血液脳関門は脳室周囲器官(松果体、脳下垂体、最後野など)には存在しない・レンズ核の構成:被殻と淡蒼球・錐体路随意運動を支配する神経の主要経路経路↓「中心前回」→「内包後脚」→「中脳の大脳脚」→「錐体交叉」→「脊髄」・中枢神経系の構成:「脳」「脊髄」・脳幹の構成:「中脳」「橋」「延髄」・脳神経核:中脳(動眼、滑車)、橋(三叉,外転,顔面,内耳)、延髄...
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基礎用語

試18-12、17-17、16-16、16-46、15-8、14-1、14-2、13-1、13-3、12-2、10-9、9-9、9-19、8-1、7-1、7-3、7-4、7-9、7-15、6-15、6-16、5-2、5-6、5-9、1-31参考書籍:完全解説P60、P93、P106、P140、P343、P525 集中講習P86T1緩和・スピン-格子緩和とも呼ばれる・T1(スピン-格子緩和時間)  縦磁化が初期磁化の63.2%になる時間・T1値は磁場強度、TRの値が高くなるほど大きな値になる(正比例はしない)・分子の運動周波数が共鳴周波数に最も近い場合に最短のT1値になる・スピン系のエネルギーはT1緩和によって変化する・T1値≧T2値≧T2*値(純水のみ同じ)・脂肪のT1値<水のT1値・縦緩和速度 ≦ 横緩和速度T2緩和・スピン-スピン緩和とも呼ばれる・T2緩和の原因  双極子-双極子相互作用による局所磁場揺動・T2(スピン-スピン緩和時間)  横磁化が初期磁化の36.8%になる時間・T2値  分子の運動周波数が大きいほど長くなる  揺動のゆるやかな巨大生体分子ほど短い  共鳴周波数幅に...
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